カタツムリとナメクジ
カタツムリとナメクジは、共に軟体動物門腹足綱の仲間で、陸生の巻貝です。
どちらも一種を指すのでなく、総称です。
生物学的な分類の単位ではなく、陸に住む貝類のうち、殻がないものを「ナメクジ」、殻をもつもののうち触角の先に目がある有肺類のものを「カタツムリ」と、一般的に呼ばれています。
違いは何かといえば…殻の有る無しですね。
というか、種が違います。
カタツムリとナメクジの語源
ナメクジ
ナメクジは、蛞蝓(なめくじ、かつゆ)、ナメクジラともナメクジリともいわれていますし、昔はカタツムリを含めてナメクジと呼んでいたらしく、区別するために「ハダカナメクジ」とも呼ばれていたようです。
ナメクジは、「滑らかに」または「舐めるように」這うことから「ナメ」、「えぐる」という意味の「くじる」から「クジ」とする説がありますが、正確にはわからないようです。
蛞蝓は漢語です。
カタツムリ
カタツムリは、蝸牛(かぎゅう)、マイマイ、マイマイツブリ、デンデンムシなどといわれます。
昔の人が使っていた笠は、らせん状に縫っていたので巻貝に見立てられることがあったようで、その笠から「カタ」がついたようです。
「ツムリ」は「ツブリ」と同系の言葉で、丸く小さいものを「粒」という「ツブ」も同源です。
「カタツブリ」が変化して「カタツムリ」になったようです。
マイマイはらせん状の殻を言葉で表したもの、蝸牛は漢語ですね。
デンデンムシの「デデムシ(出出虫)」で、「出ろ出ろ」という意味です。
「出ない出ない」ではありませんし、ましてや「電電虫」でもありません。
カタツムリとナメクジの生態
カタツムリ
カタツムリは、水生の巻貝が陸上に進出して進化したものとされています。
あの殻は、ヤドカリのように背負っているわけではなく、体の一部なんです。
ちょっとした傷や、小さな穴などは治ってしまうらしいです。
逆に殻が大きく壊れた場合、死んでしまうようです。
また、低温に非常に強いそうです。
参照:カタツムリは寒さに強い
ナメクジ
ナメクジは、カタツムリが進化して殻を持たなくなった種類といえます。
カタツムリが殻から脱皮したわけではなく、カタツムリが進化していくうちに殻を退化させたようです。
ナメクジの種類によっては、薄く平べったい殻を持つものもいたり、薄い楕円形の殻が体内に埋まっているものもいるそうです。
海の巻貝が進化して殻がなくなったのが「ウミウシ」で、アンモナイト(貝じゃなくて頭足類)が進化して殻がなくなったのが「イカ」っていう感じですが(厳密には違います)、それと似たようなもんですね。(生物学上は「ナメクジ化」というそうです。)
カタツムリとナメクジの違い
ナメクジは、カタツムリが進化してより陸上に適応し、殻を持たなくなった種類ということです。
つまり、カタツムリよりもナメクジのほうが進化の上では高等なんですね。
エスカルゴ
プロバンス風殻付きエスカルゴ 6個入り62g
エスカルゴはフランス語でカタツムリのことですが、日本ではエスカルゴといえばカタツムリ料理のことをいいますね。
フランス料理で食用にされるのは、リンゴマイマイとプティ・グリという2種類です。
これらは衛生的に養殖したもので、なかでもワイン用の葡萄の葉で育てたものが最上で、冬眠中のものがもっともおいしいそうです。
この最上とされるブルゴーニュ産の「ヘリックス・ポマティア」という種類のエスカルゴを、近年、三重県松阪市で世界初の養殖に成功したそうです。
また、リンゴマイマイの卵は、「ホワイトキャビア」として珍重されているそうです。
と書きましたが、管理人はエスカルゴは食べたことはありません。
食べる勇気もないですね。
サザエもちょっと…。
カタツムリ、ナメクジの雑学
- カタツムリやナメクジは雌雄同体で、二匹が絡み合って交尾しお互いの精子を交換し、二匹とも卵を産む。
- カタツムリやナメクジの生殖器官は、頭のすぐ横にある。
- 尋常小学唱歌の「かたつむり」にある「角出せ槍出せ頭出せ」の、角は触角、槍は生殖器という説がある。
- ナメクジは塩をかけると溶けることが知られているが、カタツムリも、同様に塩をかければ溶ける。
- あれは実は溶けているのではなくて、浸透圧で体の水分が出てしまっている状態。
- 塩でなくても砂糖や重曹などでも同様になる。
- さらに、死ぬ前に水をかけると生き返るが、これは水分が戻ったわけだが、たいていはダメージが大きいので後で死ぬ。
- ナメクジやカタツムリは、日本でも昔は食用にしていたこともあったらしい。
- ナメクジやカタツムリ、タニシなど、陸生または淡水生の巻貝には、広東住血線虫という寄生虫がいることがあるので、生食は危険。
- また、触ったら石鹸で手を洗ったほうがいい。
- 野菜などにナメクジやカタツムリが這った跡があれば、しっかり水洗いしたほうがいい。
- 広東住血線虫に感染すると、目や脳など神経系統に寄生するため、重篤な症状になることがあり、命にかかわることも多い。
- ナメクジは、三すくみの伝承ではヘビより強く、ガマより弱い。
- 「ドラゴンボール」のナメック星人は、ナメクジがモチーフと思われる。
- 近年、「カタツムリクリーム」というクリームが注目されている。肌がツルツルになってハリが出る、アンチエイジングクリームだそうだ。
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(11/04/02追記)
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(09/06/11)掲載
(11/04/02)追記






